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皆さんこんにちは!
有限会社協和緑地の更新担当の中西です。
~病気の予防~
樹木の病気は、森林資源の価値を大きく損ない、林業経営に深刻なダメージを与える要因です。特に気候変動や外来病害虫の影響により、今や病気は「まれな事故」ではなく「予防すべき恒常的リスク」になっています。林業における病気の予防法を多角的に解説し、現場で実行可能な対策をご紹介します。
目次
病気が発症してからでは治療にコストと時間がかかる
周囲の樹木へ感染が広がるリスクが高い
生産木・景観木・生態系保全木の健全性維持のためにも重要
→ 林業における病害防除は「事後対応ではなく事前予防が基本」
間伐・枝打ちで風通しを良くする
過密植林の解消
林床の水はけ改善
→ 湿気や密集が原因となる病気(例:スギ赤枯病、葉枯れ病)には特に有効
病気の兆候がある木の早期伐倒・焼却
伐採後の切り株に殺菌剤を塗布
伐採機械の消毒による病原体の拡散防止
→ 松くい虫病・ナラ枯れなどの二次感染を防ぐために不可欠
耐病性品種(クローン苗や改良品種)を選定
樹種の多様化で一斉感染を防ぐ
→ モノカルチャー(単一種の植林)は病害発生のリスクを高める
病名 | 主な予防策 | 補足 |
---|---|---|
松くい虫病 | 樹幹注入(薬剤)、マツノマダラカミキリのトラップ設置 | 周辺の健康木も予防注入対象にする |
ナラ枯れ | バイオトラップ、罹患木の除去 | 春〜初夏の繁殖期前の伐採が効果的 |
スギ赤枯病 | 通風改善、密植回避、枝打ち | 高湿度環境での拡大を防ぐ |
ドローンによる空撮診断
AI画像解析で病葉・変色葉の早期発見
GPS付きフェロモントラップで発生マッピング
→ 省力化と早期対応を両立するスマート林業への展開が進行中
林野庁の森林病害虫防除事業補助金
各自治体による樹幹注入費用補助
国立研究開発法人の診断・評価支援
→ 予防策には費用がかかるが、補助制度を活用すれば経済的負担が軽減
病気予防は単独の林分(森林区画)だけでは限界があるため、
地域の森林組合との連携
隣接地所有者との協議
市町村単位での面的防除の計画立案
が今後ますます重要です。
病気予防は、「木を守る」ことではなく「森全体を健康に保つ」ための総合的アプローチです。森林の価値と生態系のバランスを守るためにも、予防的な管理こそが次世代造園業の基盤となります。
有限会社協和緑地では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
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